🎪 NEWS 🎪

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上演延期となりました。
<詳細>
アガリスクエンターテイメント15周年興行・第28回公演
『かげきはたちのいるところ』

4/29(水)〜5/10(日) @サンモールスタジオ
<公式サイト>
<公演延期のお知らせ|当ブログ記事>

クラウドファンディング実施中!
4/22(水)0:00〜5/29(金)23:59

<詳細>


2019年11月15日

【出演】国府台ダブルス『卒業式、実行』

とってもこんにちは。
熊谷有芳です。

今平然とブログを書いてるフリをしていますが、かれこれ1時間弱書いてた記事が消えてすこし涙ぐんだ後です。
ワードみたいに「元に戻す」があればいいのに。
なんだよシーサーめ。
いやわたしのキーボードのタッチが下手だからいけないんだ。
いけないんだ…

ええいままよ。
前置きなんかいらん。本題だ。

怒濤の出演ラッシュを終えた8月から中4か月。
秋をすっとばし、この冬舞台に帰ってきます!
くぅーただいま!
やっぱり舞台に立ちたいね!はやく!

2018年2月に初演の『卒業式、実行』を再演します!
しかも再演で!

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これは初演のチラシ。

そして次の再演は、こうだ!!!!

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そう、今度は2本立て!
同じく国府台高校が舞台の、
2019年6月にfilamentzプロデュースで上演した『いざ、生徒総会』と国府台ダブルスとしてタッグを組みます。
この『いざ〜』はアガリスクの冨坂さんが脚本・演出で、わたしも衣装を担当しました。

5本立てのオムニバスで、いうなれば「胸キュン学園ドラクエW」です。
まあ胸キュンと言いつつ、冨坂さんの国府台高校への重い想い(ダジャレ)も含んだ短編集です。
これが見やすくてなかなか面白かった。

一方、我らの『卒業式、実行』は再演と言いつつほぼほぼ書き換える準新作だ!
初演の勢いはあのままに、よりキャラクターが粒だってくるぞ!たぶん。

自分の役は初演から続投。
国府台高校の「自主自律の精神」を守るためにあの手この手の攻撃を使ってくる狂犬生徒会長だ。

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暴走機関車、猪突猛進、キレてキレてキレまくる、
“トップ of THE キレ of クマガイ”がさらに凄みを増して見参します。
本当に怖い人だと思われるしキレるの疲れるしで「もうやりたくねえー」て思ってたんですが、
やることになりました(笑)

・初演のブログ

↑いや「疲れない体を手に入れた」とか書いてるけど絶対嘘でしょ。
何を言ってるんだこの人は。

(よし、ここまででさっきの記事とだいたい同じこと書けたぞ)

とにかく、初演よりも面白くなります。
そのために再演するんだもの。
続投するキャストも新しいキャストもいます、
パワーアップして、かつ新しい『卒業式、実行』を生み出すぞ!

あと、両作品の衣装も担当します!
総勢36名!どっひゃーん多い!
こちらもお楽しみにですぞ。

さあ、お待ちかねの詳細だ!



filamentz×アガリスクエンターテイメント
国府台ダブルス
『いざ、生徒総会』『卒業式、実行』


脚本・演出 冨坂友

●会場●
新宿村LIVE
〈アクセス〉

●日程●
2020年1月22日(水)〜1月27日(月)

1/22(水)19:00い
1/23(木)19:00卒
1/24(金)14:00卒/ 19:00い
1/25(土)14:00い /19:00卒
1/26(日)14:00卒/ 19:00い
1/27(月)12:00い /16:30卒

い…『いざ、生徒総会』卒…『卒業式、実行』

*熊谷有芳は『卒業式、実行』のみの出演


●チケット●11月16日(土)13:00発売開始!
取り扱い:チケットペイ
・事前精算、事前発券です。
・座席表から席を選べます。
応援キャストで《熊谷有芳》を選択してくださいませ。


〇チケット料金〇
【S席】7,500円
迫力満点の最前列!さらに特典付きのスペシャルなお席!
・観劇作品の上演台本
・特典限定カラー公演Tシャツ
〈詳細〉

【A席】4,800円
前の方のお席です。見やすいお席です。

【B席】3,800円
後ろの方です。お安く観たい方に。

【高校生以下】1,500円
学生さんいらっしゃ〜い
・各回枚数限定
・要年齢確認できるもの

【当日券】各券種に+500円

▽▼2コ観てオトク!キャッシュバックキャンペーン▼▽
『いざ、生徒総会』『卒業式、実行』の両作品をA席でご観劇の方に、会場にて1000円キャッシュバック!
〈詳細〉


●キャスト●
『卒業式、実行』

榎並夕起
津和野諒
熊谷有芳
淺越岳人
矢吹ジャンプ(ファルスシアター)
鹿島ゆきこ
前田友里子
伊藤圭太
(以上、アガリスクエンターテイメント)
雛形羽衣(劇団☆ディアステージ)
斉藤コータ(コメディユニット磯川家)
田中翔
土橋銘菓
前田綾香(トツゲキ倶楽部)
北川竜二
猪俣三四郎(ナイロン100℃)
中田顕史郎

≪友情出演≫
星秀美
古屋敷悠(ECHOES)


●公式サイト●
国府台ダブルス「いざ、生徒総会」「卒業式、実行」
posted by 熊谷有芳 at 17:10| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月05日

来場御礼ーミセスアガリスクの夏ー

いまさら。
と呼ぶにも今更すぎるのですが、終演のご挨拶。

2019年8月
Mrs.fictions『月がとっても睨むから』

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アガリスクエンターテイメント『発表せよ!大本営!』

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両作品とも無事に幕を下ろしました。
ご来場まことにありがとうございました。

ずっとずっとブログを書きたかったのですが、
もっぱらツイッターの更新になってしまい、
ブログはまとまった時間に、ちゃんと向き合って書くぞ!
とか気合い入れてたら時間は虚しく過ぎ去り気合いも何処かへ行ってしまいました…

今まとまった時間が出来たのでレッツ書いてみよう。


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「熊谷有芳 演劇生活20周年ーミセスアガリスクの夏ー」
と銘打って挑んだ8月。
さらに7月にはさつまゴルフリゾートでの「週末ドラマナイト」のため鹿児島公演もあり、とにかく怒涛の夏でした。

全てに出る選択をして、
本当によかったと思っています。

気がかりだったのは体調と衣装の仕事。

稽古場をあっち行ってこっち行って、
買い出しして衣装作って、
さらに引越しもあって、
鹿児島にも行かなきゃだし、
正直体をいつ壊してもおかしくないと覚悟してました。

しかし最後まで体調はバッチリバッチリでした。
夜ふかしも多かったし休息の時間は0だったし、
不思議と言えば不思議ですが、
強いて言うならずっと楽しかったのと、
ねむい!と思ったら寝てたのがよかったかもしれません。

とにかく衣装の仕事に追い詰められてたんですが、
経験上、「やばい…間に合わない…どうしよう…」と自分を追い込むと精神衛生が悪くなり体調にも影響しかねないので、「きっと間に合うさ」の精神である意味楽観的だったのがよかったかもしれせん。


Mrs.fictions『月がとっても睨むから』

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この公演は、2018年8月に上演されるはずだったもの。

苦しみの中、今度こそ生まれた戯曲はとても素晴らしくて、大好評をいただきました。

罪を犯した人、その被害者、そこに関わる人たちの罪と赦しがグルグルと代謝していく世界。
Mrs.fictionsの作品には悪人と呼べる人があまり登場しない印象がありますが、今回もそうでした。
それでも、小児性愛と拉致監禁という、題材としてはこれまでにないくらいヘビーです。

結局、本当に許してもらえたとか許せたとか、
もはや本人たちにもよくわからずやり過ごしてしまってることは多いんじゃないかと思います。


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ミツオが「本当は許せてなかった」と気づくのが本作品でのものすごい転換点で、
その、自分の本心に触れてしまうことの危うさってきっと誰しもあると思います。
その「許せなさ」を知らないふりして、そっと何処かに仕舞ってた。
蓋を開けたら、それは燃えるように熱かった。

それでもミツオが美奈子に「許す努力をする」という、等身大以外の何物でもない、
錦糸町の長として昇りに昇りつめたミツオから出てくるその飾らない言葉が、わたしはとっても素敵だなと思っていました。

月がずっとこっちを睨むように、罪はいつまでも何処からかわたしを見ているけれど、
誰かの意思一つ・自分の意思一つで、
消し去ることの出来ない罪とも、前より少しだけ上手に付き合っていけるのかな、なんて思います。


​まこちゃん

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*こんなシーンはありませんが、やさしいのすけが凄くかっこいいね


さて、わたしがいただいた「まこと」という役。

幼い頃に強く強く憧れてたセーラージュピターと同じ名前…そしてビジュアルもちょっと寄せてた…
母に「まことに改名したい」と直談判したほど好きだったまこちゃん…

し、幸せでした。。

さらにまことはショタ漫画家として成功を収めるのですが、
漫画家は小学生の頃の将来の夢でした…

夢が二つも叶っちゃった。。

中嶋さんは神様か何かなのかなと思います。

ミセスによく登場するヤンキー要素をやれたのと、めちゃくちゃおいしい台詞の数々で言うのが楽しかったなぁ。

いやおいしい台詞なんて言い出したらキリがないほど、中嶋さんの書く言葉はどれも味わい深いんですけどね!


​座組

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昨年の上演延期と振替上演を乗り越えたわたしたちは、
なんだかものすごく強かったです。
楽しかった。
もはや家族みたいでした。

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こんな座組、そうそう出会えないしそうそう見れないと思います。

今度こそこの物語は完結し、公演は終わりました。
だけど、またこの人たちに会いたいな、って思います。
月の光に導かれなんとやら。
信じているのミラクルロマンスとやら。

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さて次、
いやいや一個の公演でこんなに書いてたらすごく長くなるよ?大丈夫?(書くほうも読むほうも)
ついてきやがれ!


アガリスクエンターテイメント
『発表せよ!大本営!』

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マイホームカンパニー、アガリスクエンターテイメント。
こんな無茶なスケジュールを組んだのも、
全ては自劇団に甘えさせてもらうっていう前提があればこそでした。
なので本当にありがとうございました。

本当は出ない予定でした。
そもそも作品的に女子は出れないのではという話で。
なんやかんやで皆出ることになり、
でもわたしはフィクションズあるからどうしよーうって思ってて。
でもやっぱり、アガリスクのみんながおもろいことやってるのに、観るだけとか、お手伝いとか、
うーん、辛抱ならん!って思っちゃったんです。
なので冨坂さんを「これスケジュール的に稽古も出来まっせ。。」ってそそのかして出ることになりました。

その上で、さつまゴルフリゾートの話もあり、
それもどうしよーうとは思ったんですが、出たーい!となって2ヶ月で3本+衣装1本をやることにしました。
まぁ、やっぱり無茶苦茶なスケジュールですねぇ、我ながら。
自信にもなったけど反省も数多。

そんなこんなで出ることになった劇団の本公演。
いやとにかく衣装がかつてないほど大変でした!!
軍服が!!もう!!

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しかしそのスケジュールのことも含め、衣装について沢山お褒めに預かりまして光栄of光栄です。
みんなに力を借りるってことも含め、自分の実力が痛いほどわかった公演でした。

お褒めに預かるといえば公演は大の大盛況でした。
連日ほぼ満員or超満員。
作品もすっごくご好評いただき、こういうブラックなのが似合うし喜んでもらえるのだなと思いました。
客演さんもみんなハマってて素敵だったなぁ。
北川竜二さん演じる富澤大佐の「ヒライリィィィ……!!!!!!」という地獄の底から出てきたような声を聞いて、楽屋で「ひぃ〜」って言うのが毎回の楽しみでした(笑)


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自分は熊川ハルさんという、甘味処の店員役でした。
そのために、ゆきちゃんと神田の「竹むら」という甘味処へ取材にも行きました。


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親切にご対応くださり、本当に感謝です。
そしてあんみつとても美味しかった。

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これは裏話的なことですが、
アフタートークなどでも話した通り、
市井パートにゆきちゃんの演じた綾子さんはいなくて、川上献心くんの演じる青年がいるはずでした。
その頃は、自分の提案でハルさんはあんみつが大好きという設定があり、
あんみつへの愛を語るシーンがあったりしました。

が、稽古途中でのお仕事パートとのトレードにより、市井パートはハルさん・勇太・綾子さんの3人になり、
あれやこれやの組み替えの中で、
あんみつが好きな綾子さん、
それをきっかけに勇太がハルを好きになりあんみつを注文する…といった流れになったのでした。

だから、本当はハルさんもあんみつが好きなんですよ♡

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また、婚約者を日中戦争で失っている、
ほぼ未亡人と言って差支えない役でした。

わたし、なぜだか結婚にまつわる役が多くて、

▽コントでは

プロポーズされる(『始球式プロポーズ』)
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結婚パーティーの新婦(爆弾魔)(『エイジ』)
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マリッジブルー(『切ない恋』)
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▽本公演では

結婚したいしたい(『わが家の最終的解決』)
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(ほぼ)未亡人(『発表せよ!大本営!』)
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▽番外では

結婚式直前に逃走(『ここだけの話』)
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離婚していた(『それからの話』)
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さらにMrs.fictionsの『月がとっても睨むから』でも最後には結婚しました。
あと随分昔ですが、劇団銀石の『ナスカ』でも結婚式を挙げました。

それはさておき。

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ハルさんは、とても女性らしい人で、
まこちゃんとは(そしてわたし自身とも)大違いです。
女性登場人物の少ない作品で、その中でも「モテ」の存在だったので、まぁ〜遠い存在でした。
色んなものをかき集めてどうにかハルさんになれたかな?と思います。


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自分の中での裏テーマは「戦争被害者」。
この作品、海軍のお偉いさんたちを中心としたお仕事モノでした。
ですが、戦争を画策している人がいれば当然戦争を実行している人々もいて、
ハルさんの婚約者・横山誠一さんはその中で戦死した人でした。
まだ正式に家族になれてなかったけど、遺族、みたいな存在。
あの作品で明確に描かれた戦死者は下山大佐と誠一さんだけ。
下山さんは軍人として、ハルさんは一般人として、
「戦死」を背負ってる人だったと思います。

それにしても登場しない誠一さんはともかく、下山さんの自害はなかなか衝撃。
アガリスクの作品で人が死ぬの珍しいです。

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誠一さんへの未練はあるものの、
自分に思いを寄せる勇太に心惹かれクライマックスで結ばれる…のが、とんでもない皮肉だなんて、
なんて意地悪な脚本なんざんしょ。
いやでも大本営の改竄・隠蔽は史実だからね。
とんでもない国ですよ、本当に。
そしてそれが、現代の国家に対する皮肉にもなってるのがすごく好きなポイントでした。

最後になりますが、
両作品合わせて、沢山のお客様にご来場いただき、本当に嬉しく、幸せに感じています。
また、わたしとしても、この短いスパンでは個人的な集客が難しいだろうなと思っていたのに、
どちらにもたくさんの方にお越しいただき感無量です。
自分のお客様がどれだけいらした、みたいなのをこういう場で発表したりするの好きじゃないんですが、
このたくさんの方々に向けて「たくさんありがとう!!」を伝えたいので言わせてください。
本当に皆様のご来場ありがとうございました。

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さて、わたしの次回出演はちょっと先になりまして、
1月22日〜27日の国府台ダブルス『卒業式、実行』です。
お世話になっているfilamentzさんにお声掛けいただき、『いざ、生徒総会』との再演二本立てです。
いずれも衣装を担当します。


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冬には大忙しでヒーコラ言うかもですが、
もうしばらくはゆったりした時間を過ごそうかと思います。

それでは、お読みいただきありがとうございました。
今後も熊谷有芳をよろしくどうぞ!


○●オマケ●○

▽まこちゃんの髪型8CD2AAE6-55B9-4857-BB8A-A6B4AD0D23E9.jpg

セーラージュピターオマージュの高いポニーテール!
くるくる巻くスタイル好き!

ポイントは顔にかかる邪魔な前髪。
見た目への頓着のなさと、顔を隠すことによって罪の意識を。


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ポンポンとドレスアップver.のイヤリングは手作り!
イヤリングはくっつけただけですが。

緑のヘアアクセの少なさに絶望しました。
鮮やかな緑って、あんまり出回ってないのねー


▽ハルさんの髪型
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シンプルな一つのお団子と、
ロールしてる前髪。

ちなみに初期は片側ロールでした。

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ほんとはもっとウネウネしたやつを作りたかったんですが、
やり方見てもマジで出来なくてやめました。
posted by 熊谷有芳 at 16:28| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月13日

鵺的『悪魔を汚せ』

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あたしゃ心ががボケボケですよ。

観劇後は最低すぎて涙出そうでした。
カーテンコールで俳優さんの顔見たくなかったし、ダブルコールなんてもっと勘弁して欲しかった。

という書き出しで始まりますが、「素晴らしすぎた」の意です。

鵺的『悪魔を汚せ』観劇してきました。
再演、チケット完売、当日券チャレンジ。
当日券チャレンジなんて大人計画の『キレイ』のために3時間コクーンの外で並んで以来二度目かも。
今回はスッとゲットできて本当によかったよ。

観劇前に奥野さんの写真集のサンプルをパラっと見て最高に癒されたけど、開演すぐにもう最低な気分になったし終わった時には最低の底辺にいたよ。

何故こうも最低な気分なのに面白いんでしょうか。
絶対に降りられないジェットコースターにずっと乗ってるみたいでした。
や、ジェットコースターは最高に好きなんですけど。
お芝居の全体の波の中で急降下するタイミングが何度もあって、なんてやさしくないんだ、心臓止まるぞ、という演出が何度もあって、これがサイコ〜〜〜でした。

こんな家に生まれなくてよかったと心底思いましたし、
いや、自分が能天気なだけなんじゃないの、と疑いの眼差しも生まれてしまうような、
そんな、とにかくやさしくない演劇でした。

福永マリカさんが悪魔すぎてすばらしかったです。
カーテンコールでチラッと見た彼女の顔がおそらくノーマル福永さんの凛とした姿で、それになんだか戸惑いました。
「お、おまェェェ…!!!!ついさっきまで…!!!」
という謎の恨みと
「やっぱり美人さんだなぁ」という率直な思いとが混ざり合ってパニックになったので目を伏せました。

最後のほうは演劇観てるんじゃなくてデスメタル聴いてるんだと感じました。

綺麗は汚い、汚いは綺麗だなんて、そんな。
汚いもんは汚いわね。

いやしかし最低すぎる言動とか行動は笑っちゃいますね。
そこらへんをショーアップしてる感じの演出がエンターテイメントだなと思いました。
暴力って、程度の低いかわいらしいもんだと笑っちゃうけど、度を超えるとやはり弾きますね。
ここらへんの線引き?ってどうなんでしょう、人それぞれでしょうか。

観てる最中体になんか取り憑いたんじゃないかってほど体の重心が下に下に重くなってるのを感じました。
動かそうと思えばひょいと動かせるんだけど、
観てるだけだけど、体もあのおぞましい物語の前に警戒してたんすかね。
ああいう感覚は普段そうそう得られるもんじゃないので、シンプルに尊かったです。
気分は最低なんですけど(笑)

あと舞台美術がすばらしかったです。
古い家屋の一角にある西洋風な和室が、まるで教会みたいな、あのステンドグラス風な障子や欄間の効果かしら。
神やら悪魔やらそういう概念的なものが顕在化してるみたいな、教会を巣窟にしてる悪魔たちみたいな、悪魔ってかそいつらは人間なんだけど、
不気味な美しさがありました。
ここまで書いて思ったけどお化け屋敷ですねこれは。

という、ここまで完全にノックアウトされて思っちゃうわけですよ、自分は甘ったれて生きてんじゃないのか、とか。
のほほんと生きちゃってるんじゃないの、みたいな。

あの悪魔みたいな妹のフィルターを通して見ると、
「いい人」に対して猜疑心しか湧いてこない。
あの姉や義姉のようないい人の無事を願って見てしまったからには、わたしも「いい人」側の人間なんだと思う。
そこに悪魔が「曝け出しちゃえよ…ケケケ…」ってやってくるから怖いものです。

見終わった後に頭が痺れるみたいな、
だいぶ非日常を味わったもんで、「ああ平和ボケしてんのかしら」と思ったりしちゃいました。
それはある意味ではいい事なのに、なぜそれが悪いことのように思えちゃうんだろ。

ということで、
鵺的の『悪魔を汚せ』は素晴らしいぞという話でした。
観れてよかったー
ほんとによかった!!
posted by 熊谷有芳 at 22:41| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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